2009年01月09日
暮らしやすいが、卒業後に住みたくない山口

山口商工会議所(TEL083-925-2300)の「まち大学委員会」が、山口大、県立大、芸術短期大の学生に対し、山口での暮らしなどに関するアンケート調査を実施。その結果からは「山口市は暮らしやすいが、卒業後に住みたくはない」という複雑な心境がかいま見えた。
調査サンプルは、山大生が208人(47・8%)、県大生が127人(29・2%)、芸短生が99人(22・8%)、無回答1人(0・2%)の435人。出身地別に見ると、山口市内が85人(19・5%)で、市外(山口県内)が129人(29・7%)、県外が218人(50・1%)、無回答3人(0・7%)となっている。アンケート回収日は08年11月15日。
まず、山口での学生生活については、「暮らしやすい」が272人(62・5%)で「暮らしにくい」の149人(34・3%)を大きく上回った。前者にその理由を聞くと「田舎で安心・環境がよい」が88人(70・4%)でトップ。「街に満足」が23人(18・4%)「地元だから」が6人(4・8%)だった。逆に後者は「公共交通機関が不便」が49人(46・2%)で最も多く、「遊びや買い物をする場所がない」が35人(33・0%)「何もない」が14人(13・2%)となっている。
ところが、卒業後も住みたいかを聞いたところ、「住みたい」(39人)と「どちらかといえば住みたい」(83人)を合わせた“住みたい”派は122人(28・0%)しかおらず、「住みたくない」(108人)と「どちらかというと住みたくない」(92人)を合わせた“住みたくない”派が200人(46・0%)。「山口は暮らしやすいのだが、卒業後に住みたくはない」という複雑な回答となった。また「分からない」と答えた学生も、113人(26・0%)いた。
「山口に不足しているもの」(複数回答)は、「遊ぶ場所」の254人(30・3%)と「買い物する場所」の248人(29・6%)が並んで多く、以下「公共交通機関」(162人、19・3%)「働く場所」(92人、11・0%)「飲食場所」(44人、5・3%)と続いている。
さらに、山口市内で開催される催し等については、ほとんど関心のない様子も見て取れる。「知らない」との答えが?「山口七夕ちょうちんまつり」は47人(10・8%)だったが、?「アートふる山口」は214人(49・2%)?「日本のクリスマスは山口から」は306人(70・3%)?「山口歴史文化検定」は338人(77・7%)?「山口お宝展」は363人(83・4%)という状況。逆に「見たことがある(受験した)」という学生は、?が244人(56・1%)?が64人(14・7%)?が52人(12・0%)?が8人(1・8%)?が21人(4・8%)だった。毎年汗を流して運営に当たっている人たちには、大変ショッキングな結果となった。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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