2009年01月17日
知っていますか?今注目の職業 言語聴覚士

内唯一の養成校 山口コ・メディカル学院校長に聞く
「言語聴覚士」という言葉を耳にしたことがあるだろうか? 障害者の基本的動作能力の回復を図る理学療法士や、応用的動作能力と社会的適応能力の回復を図る作業療法士と比べ、まだまだ認知度は低いが、高齢化社会を迎えた今日、リハビリテーション医療の必要性・重要性が叫ばれる中、この言語聴覚士に大きな期待が寄せられている。そこで、県内で唯一、言語聴覚士の資格が取得できる学校法人山口コア学園 山口コ・メディカル学院(山口市富田原町、TEL083-933-0550)の石田洋一郎校長(50)に、その仕事内容や役割などについて聞いた。
Q.言語聴覚士はどのような職業なのですか?
石田 言葉や聞こえのコミュニケーションに障害を持つ人や、食べることに障害を持つ人へのリハビリテーションを行う専門職です。97年に国家資格化された、日本では新しい資格で、99年に第1回の国家試験が行われました。現在、全国に約1万4千人の資格取得者がいますが、コミュニケーション障害の人だけでも3万人以上いるため、言語聴覚士の数は全く足りていないのが現状です。まだまだ認知度が低い職業ですが、今この資格を取っておけば、就職等で必ず役に立つことは間違いありません。
Q.この就職難の時代、資格の持つ強みは大きいようですね。
石田 資格があればどこでも働けます。卒業生は総合病院や一般病院、介護・児童福祉施設などに就職しています。
Q.山口コ・メディカル学院の設立について教えてください。
石田 これからの時代の保健・医療・福祉を支える山口県で最初のセラピスト養成校として、地域活性化のために県や山口市の強い要望を受けて、いわゆる公設民営形式で96年に開校しました。
Q.9年連続で就職内定率100%というすばらしい実績を残されているそうで すね。
石田 経験豊かな指導者のもとで実践的な教育を行っている点、また理学療法・作業療法・言語聴覚療法の3学科とも高い国家試験合格率をあげていることが高就職率の大きな理由でしょう。3学科とも卒業後、高度専門士の称号と大学院入学資格を得られます。また、大学の通信教育課程も併修でき、大学卒業資格も取得可能。さらに、現在約700人の卒業生が県内の病院や施設で活躍しており、地域の協力支援体制も整っています。
Q.最後に、セラピストの道を目指す若者にメッセージをお願いします。
石田 私自身の経験ですが、医療職の喜びは、さまざまな病気や障害ををもった人と接する中、自分の対応で少しでも患者さんがいい方向にむいた時です。そして、患者さんに感謝された時の喜びや達成感がやりがいにつながっていると思います。将来のリハビリテーション医療を背負って立とうという気概のある諸君の入学を期待しています。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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