2009年02月15日
「悪化」する県内小企業の景況 日本政策金融公庫が調査
日本政策金融公庫山口支店(TEL083-922-3660)は、このほど県内小企業における動向調査の結果を発表した。同公庫県内4支店の取引先小企業に対し、昨年10~12月期の「実績」と、1~3月期の「見通し」について聞いたもの。大手企業が軒並み赤字決算の見通しを発表している中、県内小企業の業況も「悪化」している様子が鮮明となった。 この調査は、同公庫が4半期ごとに実施。今回は、県内165の小企業に対して行い、111社から回答があった(回答率67・3%)。業種別に見ると、製造業(従業員30人未満)が9社(8・1%)、卸売業(同10人未満)10社(9・0%)、小売業(同10人未満)38社(34・2%)、飲食店(同10人未満)22社(19・8%)、サービス業(同30人未満)23社(20・7%)、建設業(同30人未満)9社(8・1%)となっている。調査時点は、昨年12月中旬。
まず、全業種の「業況判断」を見ると、10~12月期の「実績」DI値(「良い」と答えた企業割合から「悪い」と答えた企業割合を引いた数値)は、マイナス56・8ポイント。全国平均を1・0ポイント下回り、7~9月期(マイナス45・9ポイント)と比較して10・9ポイントも悪化した。また、1~3月期の「見通し」は、さらに18・4下落するマイナス75・2ポイントと予測されており、全国平均より3・3ポイント低い。業種別に見ると「実績」は、DI値の低い方から小売業(マイナス71・1)、製造業(同66・7)、サービス業(同60・9)、飲食店(同50・0)、卸売業(同40・0)、建設業(同11・1)の順。「見通し」は小売業(同86・8)が最も悪く、続いて66・7ポイント悪化する建設業と製造業(ともに同77・8)、飲食店(同70・0)、サービス業(同65・2)、卸売業(同60・0)と並ぶ。
さらに「売上」の10~12月期「実績」DI値は、マイナス53・3ポイント(前期比マイナス19・1)で、1~3月期の「見通し」は同73・6ポイント。また「採算」は、同様に同32・7ポイントと同44・8ポイント、「資金繰り」は、同42・7ポイントと同46・7ポイントを示した。そして「経営上の問題点」には「売上不振」をあげる声が圧倒的(62・7%)で、「利益の減少」(25・5%)がそれに続いた。
これらを受け同支店では「山口県の小企業の景況は、悪化している」と評価している。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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