サンデー山口

新進アーティスト大賞＆アクス賞作家 二人の和明展

　シンプルで洗練されたデザインの無垢材家具に、ユーモアあふれる動きのからくり人形（オートマタ）、思わず手にとってみたくなる独創的な小物たち。木の持つ質感を生かした作品からは、作家の高い構想力と手作りの温かみが伝わってくる―。市が地元アーティストの育成支援事業として昨年創設したやまぐち新進アーティスト大賞受賞者の平川和明さん（家具職人）と、市民審査で選ばれるやまぐちアクス賞を受賞した原田和明さん（オートマタ作家）による「二人の和明展」が、１５日（火）まで山口井筒屋５階ギャラリーで開催されている。山口市主催。
　「長く使ってもらえるものを」という思いが込められた平川さんの家具は、機能性や強度だけでなく、使い心地の良さやデザイン性の高いものばかり。イスにゆったりと座りながら目を移すと、全国でも数少ないオートマタ作家・原田さんの愛らしく、ついついハンドルを回して動きを見るのが楽しくなる作品20点が並んでいる。そのほか、キーホルダーや一輪挿し、アクセサリーなどの展示即売も。二人は「作品に触れることができる貴重な機会。木のぬくもりあふれる空間を気軽に楽しんで」と話している。なお、会期中は作家二人も会場に常駐する。