サンデー山口

夜間徘徊する非行少年に声を掛けたり、カウンセリングを行ったりする少年相談員（県警本部長委嘱）としての41年間の活動が認められ、警察庁長官などが連盟で表彰する少年補導栄誉金賞をこのほど受賞した。「親や警察はただ頭ごなしにしかる。大切なのは悪いことをしたと自分で思うように促してあげること。第三者にだから話せることもある」と語る。
　更生した少年たちとは今も良い関係が続いており、結婚の仲人を頼まれたこともあるという。「生まれながらに悪い子はいない。子どもが非行に走る原因は家庭の中にあることがほとんどなんです」と語気を強める。
　来年3月末には定年を迎え、少年相談員を卒業。「夜間の見回りなどは今後も続けていく。まだまだ引退できそうにないですね」

40（昭和15）年、深溝生まれ。特技は剣道。鬼をモチーフにした骨董品集めが趣味で、牙や角を持ち、鋭い目つきをしているが、決して人を傷つけることをしない」とその魅力を語る。