サンデー山口

　地元・宮野での作陶生活が25周年を迎えた萩焼作家・大和努さんの個展が、山口井筒屋５階催場で開かれる。会期は２０日（水）から２５日（月）までで、同百貨店の開店２周年を記念した企画展だ。
　市内で大和さんの作品が披露されるのは、同店オープン時に中心商店街で開かれた「秋の彩りフェスタ」以来２年ぶり。その際には、同氏作の花器に人気華道家・假屋崎省吾氏が花を生けるというコラボレーションが、大きな注目を集めた。そして、個展となると実に５年ぶりの開催になる。
　会場には、一昨年の西日本陶芸美術展において「西日本陶芸大賞」も受賞するなど、充実著しい大和さんの新作２００点以上が並ぶ。また、２１日から２４日までは「お茶席」も設けられる。
　「最近は、何か吹っ切れた感じで『努ワールド』を遠慮なく表現できるようになりました。また、モダンなものを作り続けることが、結果として伝統を守ることになるのだと確信したのが、最近の心境の変化です。２５年がたち、暗中模索からようやく何かが見えてきたような感じ。どうか作品をご覧いただき、ご批評を」と、地元での久々の個展を前に、大和さんは話している。