サンデー山口

　ＪＲ宮野駅に気球とサクラが登場―。県立大生が先月から制作していた同駅の壁画が、３日に完成した。
　絵が描かれたのは、同駅ホームの線路を挟んで北側にある縦１・５メートル、横３メートルの木製の壁。以前は、観光ポスターなどが張られているだけで殺風景だったことから昨年、同駅構内にある「地域交流ステーション宮野」の運営委員会が、これまでにもさまざまなところで壁画を制作していた県立大学の芸術サークル「ＳＣＣ（サクラバタケクリエイターズクラブ）」の顧問である文化創造学科の小橋圭介講師に依頼した。
　同サークルのメンバー９人が先月５日から制作に入り、空高く飛ぶ気球とそれを運ぶ風とを描くことで、地元の人に支えられながら成長していく同大生を表現。また、駅がある桜畠の地名にちなみサクラの絵もちりばめていった。
　同サークルの植木ひとみ代表（２１）は「地域の人たちが作業中に、差し入れを持ってきてくれたり、『がんばって』と声を掛けたり応援してくれたことがとてもうれしかった。駅を利用する人たちに、この壁画を見て少しでも楽しい気持ちになってもらえれば」と話している。