サンデー山口

高齢者福祉に長年貢献してきたことが評価され、今年の「春の褒章」で藍綬褒章を受章した。
　69（昭44）年、鋳銭司に相川医院を開院、74（昭49）年には市内初の特別養護老人ホーム「梅光苑」を設立した。デイサービスセンターやグループホームも市内初の開設で、「地域の要望に沿った施設を最優先に」と考えてきた結果という。
　診療の現場からは2年前に“引退”。それからは、世間話をしたり、相談ごとを聞いたりしようと、ほぼ毎日各施設へ足を運んでいる。「ここに通う人たちは家族のような存在。誰もが安心して過ごせる場所にしたい」
　「若いころはゴルフや釣りによく出掛けていたが、今はテレビを見たり、本を読んだり、のんびりと毎日を過ごしている」と笑顔で話す。

27（昭2）年10月5日に上海で生を受ける。終戦までを過ごし、帰国後は県立山口医科大（現山口大医学部）へ入学。座右の銘は「人にやさしく」。