サンデー山口

吉敷赤田の自宅倉庫を改装して作った子ども向け「赤田文庫」が、01（平13）年10月3日の開設から10周年を迎えた。「あっという間の10年だった。大変さよりも、楽しさや嬉しさを感じるほうが大きく、今では子どもたちと話すことで逆に元気をもらっている」と振り返る。
　毎週水・土曜に開放される同文庫内には、児童図書やマンガ、ＤＶＤ、組み木などおよそ3千点が揃い、これまでにのべ2800人が訪れた。「集まれば自然と遊びが生まれる子どもの本質はいつの時代も変わらないが、今は『地域の遊び場』が少なくなった。その一つとして赤田文庫は、自分が動けるうちは続けていきたい。開設当初に来ていた子らもすでに高校を卒業して進学・就職の年だが、元気な顔をたまに見せに寄ってくれることもあり、それがまた嬉しい」

30（昭5）年2月生まれ。鹿児島で水産系の専門学校を卒業後、山口へ。県庁マン時代は福祉関係の仕事に携わることが多く、定年退職後は特別養護老人ホームの園長も勤めた。山口の「パネルシアター」の第一人者で、国民文化祭にも15回参加。