サンデー山口

市内ではＬＥＤへの切り替えが急増

　白石地区の済生会山口総合病院裏、緑町と中央４丁目境界交差点付近の市道に、青い光を放つ防犯灯（電柱に付けられた街路灯）がいくつか見られる。これは、東糸米町内会が「白石小・中学校や山口高校の通学路でもあり、夕刻の帰宅時により安全性を」と、町内にある５４灯のうち、交換時期がきた蛍光管から順次青色のものに取り替えているから。
　「青色には鎮静作用があり、癒やしのホルモン『セロトニン』が脳内分泌される」「暗い場所では青白い光の方が遠くまで見えやすい」などの理由から、青色の街路灯は衝動的な犯罪の減少・抑止に効果があるとされ、世界各地で導入・検証がなされている。市内の防犯灯は、各地域の自治会ごとに設置・管理が任されており、防犯灯を新しく設置する場合には市から補助金も受けられる。さらに、昨年からＬＥＤへ切り替える自治会が一気に増えたことから、従来の防犯灯設置補助（事業費の２分の１）に本年度、新たにＬＥＤに特化した補助（事業費の３分の２）が追加された。現在、市内でＬＥＤを使用した防犯灯は全体の１０％弱。
　市生活安全課は「青色の防犯灯に交換するケースはまだほとんどない。しかしながら節電意識の向上と、約１０年間メンテナンスがいらないというメリットからか、ＬＥＤ防犯灯設置補助金申請は急増。これまで年間１５０件程度だったのが、今年４月から９月までの半年間で、すでに２００件を超えた」と話している。