サンデー山口

4日、大内長野に助産院「赤ちゃんのほっぺ」を開院させた。入院分べんが可能な助産院は市内唯一で、県内でもわずか3施設だ。
　助産師としては異色の経歴で、大学で音楽科を専攻し、卒業後は音楽講師を務めていた。32歳での5人目の出産が転機となり、助産師になることを決意。「助産師さんたちに接するうちに、自然とあこがれを抱いていた」と江藤さん。5人の子どもの子育てをしながら勉強を続け、04（平16）年に看護師、翌05（平17）年に念願の助産師資格を取得。上田産婦人科、同医院を引き継いだかしだ産婦人科で経験を積んだ。「『地域や生活の中で見守られながら子どもは育つ』という原風景がある。お産もそうあるべきと考え、市内に助産院がなくなっていたことを知り、開院を志した。助産師として地域に貢献していきたい」

65（昭40）年、山口市生まれ。徳山高校、山口芸術短期大学を卒業。「八方ふさがりでも、天の窓は必ず開いている」が座右の銘。趣味は読書で、小説、エッセーなど多彩なジャンルにふれ、知識の糧としている。