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2012年01月01日

乳幼児から高齢者まで “住み良さ日本一”に

いつまでも住みたくなる快適・先進都市を目指し 「山口市未来都市構想」まとまる

 山口商工会議所の「山口未来都市構想委員会」は、このほど「山口市未来都市構想報告書」(以下構想)を発表した。一昨年11月から約1年間をかけ、乳幼児から高齢者まで「いつまでも住みたくなる快適・先進都市を目指して」、全方位で検討を進めてきたものだ。その中でも健康な高齢者にスポットを当てた「山口アクティブ・エイジングシティ構想」は、日本経団連の「未来都市プロジェクト」にも選定されている。いよいよ今年、民間から提言された“新しい山口市”への取り組みが本格スタートするのを受けて、計画に携わった中心メンバーに話を聞いてみた。
[出席者]
 藤井英昭副会頭(山口銀行山口支店)
 川久保賢隆統括委員長(片岡計測器サービス)
 作間悦次第1分科会委員長(技工団)
 入交知則第2分科会委員長(入交電設)
 河合宣行第3分科会委員長(KDDI山口衛 星通信センター)
 藤井公第4分科会委員長(MIHORI)
     (司会/サンデー山口社長 開作真人)

乳幼児から高齢者まで “住み良さ日本一”に
▲藤井英昭副会頭

乳幼児から高齢者まで “住み良さ日本一”に
▲川久保賢隆統括委員長

乳幼児から高齢者まで “住み良さ日本一”に
▲作間悦次第1分科会委員長

乳幼児から高齢者まで “住み良さ日本一”に
▲入交知則第2分科会委員長

乳幼児から高齢者まで “住み良さ日本一”に
▲河合宣行第3分科会委員長

乳幼児から高齢者まで “住み良さ日本一”に
▲藤井公第4分科会委員長

 ―まず初めに、まとまった「構想」の概要をお聞かせ願えますか。
 藤井英 「山口市は、乳幼児から高齢者まで安心して、心豊かに生活できる日本一住みよい快適都市を目指す」「山口市は先端研究・技術開発を積極的に支援するとともに、自ら常に新たなものにチャレンジしていくことにより、未来に希望が持てる先進都市を目指す」「山口市は定住人口・交流人口の増大に努め、快適・先進都市の維持発展を目指す」「山口市は周辺の市と協力・連携して、快適・先進都市を目指す」の四つを、その目的に掲げています。
 川久保 目的達成に向けては「人」「生活」「地域力」の3方向からアプローチ。まず「人」では、①医療(生命を慈しみ守る医療体制の充実)②育児(健康と人格形成を育む体制の整備)③教育(個性を伸ばす教育の実現)④就労・定住(若年から熟年までの定住魅力度アップ)⑤福祉(終の棲家は人生の楽園)を、次に「生活」では⑥生活の安心・安全(生命を守るまちづくり)⑦生活スタイル(人生を豊かに生きるライフスタイルの提案)⑧生活環境(人生を豊かにするインフラ作り)を、最後の「地域力」では⑨交流人口の増加(一度は訪れたくなるまちづくり)⑩地域ブランドづくり(だから山口へ行きたくなるブランドづくり)⑪産業活性化による定住人口増加(新産業の可能性調査)を、具体的な項目として示しています。
 ―策定に際しては、四つの分科会に分かれて調査・研究を進められました。各分科会の委員長に、策定に至るまでの経緯や感想などをお尋ねします。
 作間 第1分科会は「低炭素・環境共生+次世代交通・物流システム」の検討からスタート。しかしながら、電気自動車やスマートグリッド等の普及はおのずと進展していくので、特には踏み込みませんでした。「構想」には⑧の「JR山口線・宇部線のディーゼル車による1本化」「観光と生活両用バス」等の「公共交通体系の見直し」と「自転車対応のまちづくり」、「交通事故・防犯・防災対策」(⑥)、山口・宇部を軸とする広域県央交流圏も意識した⑪などが盛り込まれています。
 入交 第2分科会では「先進医療・介護+子育て支援・先進教育」に取り組みました。「構想」の①、②、③、⑤などに反映されています。これまで、さまざまな立場から膨大な数の「まちづくり提言」がなされてきましたが、そのほとんどが会議だけで終わり、着手されませんでした。今回こそは、実施もできるだろうとの期待を込め、委員長を拝命しました。昨年、ブータンの「国民総幸福量」が大きな注目を集めましたが、幸福人口の多い山口市でありたいですね。
 河合 第3分科会のスタート時には、職場の前任者・木本氏将さんが委員長であり、わたしは昨年4月の山口赴任と同時に後任の委員長に。出身が北海道で、東京勤務も長かったので、山口の歴史・文化の素晴らしさは、来てから初めて感じることができました。分科会のテーマは「先端研究開発+次世代電子行政・電子社会」で、「構想」中の「観光の新体系づくり」「IT化・地旅化・市民参加型化」(⑨)は企業としてもお手伝いできる分野ですし、ぜひ実現させたいですね。
 藤井公 第4分科会は「国際観光拠点+先進農業」が出発点。わたし自身、山口で生まれて山口で死んでいくわけですが、安心して老後を楽しめる街であってほしい。そして健康な老後のためには、安心・安全な食べ物・飲み物の摂取が欠かせません。そのような、食べて・飲んで健康になれるものの生産を「6次産業化」も含めて取り組みたい。「スローフード地域」や「ペットも住み良さ日本一」も視野に入れています。「構想」には、「食育からの山口らしさ」「地産地消の山口サイクル構築」「山口市の水道水を安心・安全・おいしさ日本一に」(⑦)が取り上げられました。
 川久保 これまでのまちづくりと「構想」との違いは、物差しを「未来」に置いた点です。合併によって、以前とは面積・人口分布がガラリと変わった山口市の今の姿をベースにして、幼児から高齢者までの「住み良さ日本一」を目指したのが「構想」です。しかしながら、そのすべてに一斉に取り組むのは非現実的。手始めに「健康な高齢者」世代をピックアップしたのが「山口アクティブ・エイジングシティ構想」です。
 藤井英 全国どこも地方都市は疲弊しています。人口減少およびグローバル化の続く現代社会で、どう活力を生みだすのか。21世紀型のまちづくりを指向していけば、山口市にはまだまだ潜在能力があります。①すでにある資源②まだない資源③あるものの、生かされてない資源、を整理して、これからは②と③の整備に注力していく。そうやって住みやすい、良い街を作りあげていけば、おのずと人口も集積していきます。「構想」は今後の会議所活動全般における指針とし、今後この委員会では、「山口アクティブ・エイジングシティ構想」に掲げた10プロジェクトの具現化へと踏み込んでいきます。

積極的に年齢を重ねていける「世界一の都市」に 山口アクティブ・エイジングシティ構想

乳幼児から高齢者まで “住み良さ日本一”に

 「アクティブエイジング」とは「人々が歳を重ねても生活の質が向上するように、健康、参加、安全の機会を最適化するプロセスである」とWHO(世界保健機構)によって定義・提唱されている。すなわち、老いを消極的にとらえないで、若さを保って積極的に年を重ねていこうという考え方。そのためには、高齢者の能力を十分に活用し、彼らを含むすべての人々が安心して暮らせる社会を実現することが必要不可欠となる。
 今回の「山口アクティブ・エイジングシティ構想」は、WHOとも密接に連携し「山口市を明るく、楽しく、健康的に過ごせる世界一のアクティブエイジングシティーにすること」を目的としている。日本経団連の「未来都市モデルプロジェクト」にも昨年3月に選定されており、内閣府の「総合特区」や「環境未来都市」の指定も視野に入れている。
 構想は、「新技術(サイエンス)」「自然(グリーン)」「人(コミュニティー)」を3本柱にし、10のプロジェクトが盛り込まれた。まず「新技術」に関連づけられたのは①ライフサイエンスパーク②ウェルライフ③コミュニティーネット、次に「自然」は④食の安全・安心・おいしい⑤水の安全・安心・おいしい、最後に「人」は⑥キャリアサポート⑦エンジョイライフ⑧コンシェルジュサービス⑨交通の安全・安心・便利⑩アートフルシティ、の各プロジェクトだ。
 38年後の2050(平成62)年までに、「高齢化に適合した地域社会全体のイノベーションを促し、世界一のアクティブエイジングシティーに」との目標を定めた。今後の推進体制は、「山口市と山口商工会議所とが一体となり、周辺市の協力と、山口県の指導を仰ぎながら」「山口市内および周辺市の大学、企業、NPO法人、ボランティアグループ等と日本経団連会員企業とが共同で」「山口市および周辺市の市民の理解と協力を得て市民参画で」との姿勢を示している。
 そして「山口市が世界的に認知されたアクティブエイジングシティーになることにより、山口市の定住人口・交流人口の増大が図れるものと確信します」と、その波及効果にも言及。「山口商工会議所は、山口アクティブエイジングシティ構想の実現に向けて、粘り強く、最大限の努力で取り組みます」との決意も述べられている。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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