2012年01月01日
ターミナルパーク整備 本格始動、今年の新たな動きは…

▲現在の完成イメージ模型

▲南北自由通路の整備参考イメージ
新山口駅とその周辺一帯を、将来にわたる地域の成長エンジン“産業交流拠点”として形成する「ターミナルパーク整備」事業。山口の陸の玄関として交通結節・アクセス機能の強化を図る「新山口駅ターミナルパーク整備」と、駅周辺の市街化でにぎわいの創出を図る「新山口駅北地区重点エリア整備」の二つの柱からなる。前者のうちの「南北自由通路」と「橋上駅舎」の整備について、昨年3月に山口市とJR西日本が98億6千万円の工事費で工事協定を結んだことで、事業は計画から実行段階へと移っていった。
新山口駅ターミナルパーク整備は、2016(平成28)年度までの6カ年計画で、基幹事業となる「南北自由通路」と「橋上駅舎」の整備、そして「表口駅前広場」「新幹線口駅前広場」「アクセス道路」「県道新山口停車場長谷線(駅前通り)」「既存自由通路」の、合わせて七つの施設整備が進められる。
駅で分断された南北地域に一体感をもたせる自由通路は、延長約160メートル、幅員約10メートルのバリアフリー対応で設計。本体に先駆けて「JR新山口駅南北自由通路エレベーター」が整備され、昨年8月に定員15人のシースルー型エレベーターが完成した。自由通路については、本年は引き続き実施設計がなされる。
橋上駅舎も、新設に向けすでに工事着手。ひとまず駅機能確保のため、今年(平成24年度)の上半期に現存の表口在来線駅舎西側が解体され、各ホームにおける切り替え工事(上屋・階段等)も実施される。後半で橋上駅舎建設に向けた基礎工事と新幹線高架下改修(2階駅業務移転先)工事が進められる予定。その他、新幹線口駅前広場、アクセス道路、既存自由通路、県道新山口停車場長谷線の整備は、設計および協議調整中だ。
一方、新山口駅北地区重点エリア整備は、駅表口西側に広がる対象エリア約12万平方メートルを、3ゾーンに区分して事業展開。“にぎわい”“個性・価値”“持続可能性”の三つのキーワードをもとに市街化が進められる。今年は駅に隣接する先行整備地区(Aゾーン)において具体的な内容や、産業振興機能・鉄道関連機能・飲食物販機能などの枠組みをもった計画を検討。Aゾーンは16年度中の整備完了予定だ。
“在来線口”前はどう生まれ変わる?
ワークショップで市民の思いを集約

▲現在の新山口駅表口駅前

▲第1回ワークショップの様子

▲山口設計室
自由通路、橋上駅舎に加えてもう一つ、動き出した計画がある。新山口駅ターミナルパーク整備の一つ「表口駅前広場整備」だ。“在来線口”と呼ぶほうが分かりやすい人も多いであろう同駅前広場の整備は、設計者の公募型プロポーザルが実施され、国内外119者の応募の中からプランツアソシエイツ(東京)が選ばれた。同社は中原中也記念館などの設計も手がけている。
企画コンセプトは「まちと駅をつなぐ『0番線』」。東西に長い敷地を線路の「0番線」と表現し、横長な空間を生かした特性や、自然エネルギーを利用した環境に優しい機能を盛り込んでいく。
こうしたプレゼンテーションでの企画をもとに、より山口の陸の玄関としてふさわしい広場を創っていくため、同社と市では、数回にわたってワークショップの開催を予定。その第1回目が昨年12月10日に開催され、参加した70人が周辺地域の現状や気づきなどを語りあった。「建前ではなく、新しい新山口駅と街のことを本気で思う意見がたくさん聞けてよかった。さらに多くの人の思い、言葉にはできない本音の部分などを集約し、設計に反映させていきたい」と同社・宮崎浩代表は意気込みを語っている。第2回目は2月18日(土)午後1時半ごろの開催予定。計4回程度のワークショップを経て、今年中には基本設計ができ上がり、広場の姿も徐々に明らかになっていく。
なお、表口駅前バス停横には「プランツアソシエイツ山口設計室」も構えられており、徐々に完成モデルへと変化していく模型や設計図なども見ることができる。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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