サンデー山口

ケニアでＨＩＶの発症率が最も高く、マラリアもまん延しているニャンザ州で2年間、県を代表して村落開発普及員として活動。衛生改善が自分たちでできるよう、現地の保健員に予防法などを指導した。「ボランティアで働く保健員自身も、生活が苦しい状態。そのためモチベーションも低く、うまく機能していないのがもどかしかった」という。また、家庭訪問も実施し、自分の目で村人の生活状況を見て回った経験を「手洗いすら知らない人が多く驚いた。直接指導をする中で改善が見られただけでなく、食事に誘われるほど仲良くなれたのもうれしかった」と振り返る。
　10（平22）年12月には、ナイロビで開催された国際会議にも参加。「自分で撮影したビデオで現場の状況をアフリカ各国に伝え、政府と村人をつなぐパイプの役割を果たせたことが誇り」

83（昭58）年7月、旧阿東町生まれ。津和野高卒業後、大阪外語大へ進学。語学留学で訪れたグアテマラのホテルで働く5歳の子どもを見て、青年海外協力隊に興味を持った。趣味は卓球とサイクリング。