サンデー山口

県産業技術センター、山口大学、県立大学、ニシエフ（船舶製造）が共同研究した「海面突入時の衝撃を低減する自由降下式救命艇の開発」に参加し、2月に第4回「ものづくり日本大賞」で優秀賞を受賞。人間医工学、健康科学を専門としており、同プロジェクトでは、着水時に人が受ける衝撃についての分析・研究を担った。「5年以上続けてきた救命艇の開発が実を結んだ。社会に貢献できるものとして評価されたことがうれしい」と受賞を喜ぶ。
　今回開発された救命艇は、津波の避難艇への応用にも関心が寄せられ、同チームでの研究を継続させる動きもあるという。「東海地方の幼稚園から、すでに製造依頼もある。東日本大震災では津波により多くの子どもが亡くなった。今後は災害分野で生かされる『ものづくり』にも打ち込んでいきたい」

63（昭38）年6月生まれ。鹿児島県出身で、県立大学には山口女子大時代の91（平3）年に助手として着任し、06（平18）年より教授。趣味はアウトドアスポーツ全般。