サンデー山口

　陸上自衛隊山口駐屯地（上宇野令）内にある史料館・防長尚武館で、施設の老朽化に伴い２月中旬から行われていた改装工事が終了、一般公開が再開された。内装を一新して、展示品を見やすくするために陳列を見直したほか、バリアフリー化を図り、車いすでも見学できるようになった。
　同館は、山口駐屯地の前身に当たる旧陸軍歩兵第４２聯隊の武道場として、１９２９（昭４）年に建てられた。戦後の６５（昭４０）年に史料館として開館。市民から寄贈された戦時中の写真、手紙、勲章、軍服、銃など、戦争にまつわる約１６００点の品々が展示されている。中でも親子２代で唯一元帥になった寺内正毅・寿一が、それぞれ賜った元帥刀は注目展示の一つで、これを目当てに、県内外から毎年多くの観光客が訪れる。
　防長尚武館の担当者は「出入り口の階段にスロープを整備したり、館内の段差を無くしたりして、移動しやすくした。郷土の偉人の業績と戦争の歴史を学びながら、平和の尊さを感じ取ってほしい」と話す。
　開館時間は午前８時半から午後５時まで。休館日はなし。入館無料だが、団体は事前の予約が必要。問い合わせは山口駐屯地広報班（TEL０８３－９２２－２２８１、内線２０４）へ。