2012年06月16日
山口祇園祭動き出す 神輿の担ぎ手など募集

7月20日(金)から27日(金)にかけての山口祇園祭まで、あと1カ月余り。約550年続く伝統行事の本番に向け、準備も着々と進行中だ。
「そーれ」「まーだ」。元気なかけ声と「コンチキチン」の音色が、下竪小路の町並みを駆けめぐった―。山口ふるさと伝承総合センターで12日、祇園囃子の練習が開始された。
祭り初日の御神幸祭で、3基の神輿の露払いをする「菊水鉾」と「真車山」。この二つの山車上で、祇園囃子は披露される。太鼓、笛、鉦の三つの楽器を使い、89(平元)年に京都から伝承されてよみがえった「日和神楽」「立田」「月」の3曲を奏でる。
この日練習に参加したのは、小学生から社会人まで20人のメンバー。当日は約30人が参加予定で、本番まで週1回の練習を重ねていく。今年で2年目という繁光咲希さん(小4)は「本番までにしっかり練習します」と話し、始めて約10年の井出崎小百合さん(45)は「年が明けたら早く6月にならないかと思うほど待ち遠しかった」と笑顔。祇園囃子伝承者代表の真庭宗雄さん(古熊神社宮司)は「祇園囃子は夏病みを払うためのもの。山口の子どもたちが元気で過ごせることを祈るばかり」と話す。
「祭りは、見るより参加する方が楽しい!」。よそでは常識のこのことが、なぜか山口市では逆にとらえられることが多い。しかしながら参加した人に聞くと、みな「やって良かった」と口をそろえるから不思議だ。
これまで山口祇園祭は、旧市街の人たちが中心となって支えてきた。だが、高齢化の進展やドーナツ化現象のあおりを受けて、担い手不足も深刻化している。そこで近年では、旧1市5町全域から参加者を募るようになった。
まず、祭りの「花形」?男神輿。巡行日は初日の20日と最終日の27日で、どちらか1日だけの参加も可能。時間は、着替えも含めて午後6時から9時半まで。応募締め切りは7月16日(月・祝)。次に、祭りの「華」?女みこし。巡行は27日で、時間は同じく午後5時から9時半まで。締め切りは同11日(水)で、定員は先着95人。最後は、?菊水鉾(20日)の引き手。対象は小学3年から中学3年までの児童・生徒で、定員は先着20人。時間は同じく午後5時から9時半までで、締め切りは30日(土)。それぞれ申し込み・問い合わせの電話番号は、?はTEL083-921-1566(祇園祭振興会事務局)、?と?はTEL083-925-2300(市商店街連合会事務局、山口商工会議所青年部事務局)だ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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