サンデー山口

　山口から維新のうねりを再び―。地元にゆかりのある独自性の高い商品・サービスを「Ｒｅ維新（再維新）」という統一ブランドで、全国に発信する取り組みが、山口商工会議所によって進められている。
　「Ｒｅ維新」には、維新の志士のように各自が行動を起こし、地域に漂う閉塞感を打破しようという願いが込められている。同商議所商業部会長で、山口県発のオリジナルデニムブランド「匠山泊」の生みの親・岡部泰民さん（ブルーウェイ）が発案。過去にアンケートで山口から連想されるものを尋ねたところ「明治維新」の知名度が圧倒的に高かった。
　そこで岡部さんが昨年、「再維新」を商標登録してデニムのブランド名に「Ｒｅ維新」とアレンジして採用。評判が良く地域活性化にも活用できると判断し、同商議所を通じてブランド化に乗り出すことになった。
　「Ｒｅ維新」ブランドの基本理念は?山口が日本の歴史を大きく変えた時期に立ち戻る?マンネリを打破し、国内外に発信する?山口全体の「元気回復運動」の先駆けとなる―という考え方のもと、山口の商品やサービスを作り替えていくというもの。商標が使えるのは従来品とは異なる独自の価値観で作られた商品やサービスで、地域を活気づけられるのが条件だ。
　６月２８日に同商議所で開かれた審査会には、市内の事業所から食品や農産品など約２０点の商品とサービスが第一弾の候補として挙げられた。１１月には山口井筒屋で、同ブランドに認定された商品の展示・販売会も計画されている。
　岡部さんは「独創的だったり、新しかったりする商品やサービスを山口からたくさん発信し、明治維新のような新しい流れを作りたい」と意気込んでいる。