サンデー山口

　中市商店街の火災から１年あまり。中心市街地の一角にぽっかりと空いた更地が今後どうなるのか、多くの市民が気に掛けているところだろう。８月２４日付の紙面では、更地の片隅に咲いた高さ３メートルにも及ぶ巨大なヒマワリの花を紹介。明るい「未来」を暗示させるかのような“復興のシンボル”として、勇気をもらったという声も聞かれた。
　そんな更地が近く、市民が憩う芝生広場に生まれ変わることが決まった。１４（平２６）年３月までの約１年半の限定で、市や市造園協会などでつくる市都市緑化祭実行委員会が整備する。
　名称は「みんなの園」。敷地の大半を占める約５００平方メートルに芝生を敷き詰め、５０台分の駐輪場を設ける。
　アーケード側にはウッドデッキのイベントステージが作られるほか、木を７本程度植えて木陰を作り、その下にベンチが置かれ、買い物途中の休憩や談笑などで使えるようにする。また、技能五輪国際大会などに出展されたモデル庭園が４カ所に作られるほか、移動販売車の出店も計画されている。
　憩いの場を作る第一歩として、同実行委員会は３０日（日）午前８時半から正午まで、芝生の植え付けやステージ作りの作業を実施。手伝いをしてくれる「手づくり人」を募集している。定員は１００人程度で、参加無料。芝生の植え付けは誰でも参加できる。ステージづくりは大人（高校生以上）対象で、充電式の電動ドリル持参のこと。２６日（水）締め切り。
　同協会の多々良健司会長は「火事跡地の次の利用法が決まるまでの間、更地のままでは寂しいので、どう活用するか話し合ってきた。みんなの園は、みんなで作り、みんなで育てる空間。まちのにぎわいのきっかけ作りを一緒にやってみませんか」と参加を呼び掛けている。
　申し込み・問い合わせは、同実行委員会（TEL０８３－９０２－３３８６）へ。
　なお、同広場は１０月１４日（日）に、同所で開催される「山口みどりのフェスタ（山口市都市緑化祭）」でお披露目。午前１０時から午後３時まで、苗木の販売やもちまきなどのイベントが実施される。