サンデー山口

　「食」を通じた日中韓の交流を目指して―。９日（火）午後１時半から５時半まで「３都市・３大学国際シンポジウム」が、ホテル松政を会場に開かれる。市と山口大の主催。
　これは、市と姉妹友好縁組を結ぶ中国・済南市と韓国・昌原市、そして３市に立地する山口大、山東大、昌原大学校の関係者が一堂に会し、特色ある政策課題・研究テーマについて議論する国際シンポジウム。０８（平２０）年以降毎年持ち回りで開かれており、山口市での開催は０９（平２１）年以来２回目となる。
　今回のテーマは「食」。まず、昌原市および山口市の行政担当者が、特産物商品化や新産業づくりについて発表。続いて大学研究者が、済南市南部山地の飲食業の発展、昌原市の水産発酵食品の歴史、東アジアの食料流通等について講演する。約４０分間のパネルディスカッションもあり、会場からの質問も受け付けられる。また会場には、各市を代表するお茶とお菓子を味わえる「展示コーナー」も設けられる。
　ただし済南市は今回は欠席で、実際には２都市・３大学での開催となった。日中関係が緊迫化した９月下旬、「情勢により参加できない」とのメール連絡があったという。主管する市国際交流室は「済南市の不参加は残念だが、『食』というヒトの根源にかかわるテーマを通じて、各都市の発展につなげたい。食品関連業に従事されていたり、東アジアに興味のある人たちには、ぜひ聴講してほしい」と参加を呼びかける。入場できるのは先着１５０人（事前申し込みは不要）。問い合わせは、同室（TEL０８３－９３４－２７２５）へ。