サンデー山口

　市は、山口大と県立大に通う留学生13人を「山口市留学生インバウンド（誘客）観光大使」に委嘱した。帰国後にそれぞれの母国で、山口の魅力を情報発信してもらう。
　市が10（平22）年度から取り組んでいる事業で、今年3月に卒業または帰国見込みの留学生が対象。大使の任期は委嘱から3年間。名刺300枚と観光パンフレットなどが提供される。
　本年度は山口大8人、県立大5人が参加した。国籍別では、中国6人、韓国3人、タイ4人。昨年6月から10月までに計4回の研修が実施され、留学生たちは山口市内や周辺の防府市、島根県津和野町へも足を延ばし、著名な観光地の見学をはじめ、カヌーや紙すき、浴衣の着付けなどを体験し、その内容をリポートにまとめて提出した。
　18日に市役所であった委嘱式では、大使を代表して山口大大学院人文科学研究科の陳佳音さんが「日本の文化と山口独自の魅力を知ることができた。中国に帰ったら、一人でも多くの山口ファンをつくりたい」と決意を述べた。