サンデー山口

　経済成長が著しい東アジアからの観光客を呼び込もうと、山口市と美祢市が「観光交流パートナー協定」を結んだ。
　美祢市は県内有数の観光地である秋吉台・秋芳洞を抱え、近年は韓国や中国など東アジアをはじめとした海外からの観光客も増加。さらに昨年7月には、国内の自治体として初めて台湾・台北市に観光・交流事務所を開設。市職員が常駐し、現地の旅行ニーズの調査や同市の観光ＰＲ活動などをしている。
　一方の山口市は、大内文化に代表される歴史的遺産が多く、外国人観光客に人気の高い温泉もあり、宿泊客の受け入れ態勢も充実している。
　両市を訪れる外国人観光客が増えれば地域経済の活性化にもつながることから、協定を結んで旅行商品の企画や売り込みなどに共同で取り組むことになった。
　協定には、両市が東アジアからの誘客や観光交流に関する情報を交換し合う、宣伝活動・イベントなどで連携・協力することなどを明記。行政や観光産業関係者らでつくる「観光交流パートナー協議会」を設置することも盛り込まれている。
　8日に美祢市役所であった締結式には、渡辺純忠山口市長と村田弘司美祢市長に加え、立会人として台北駐福岡経済文化弁事処の曾念祖処長も出席。両市長が協定書に署名をした。
　今後については、4月に第1回の協議会を開催。5月には台湾でプロモーション活動、10月には台湾の観光商談会への参加が予定されている。