サンデー山口

おおすみ歴史美術館の顔として開館以来17年間、山口の文化・歴史を約4万7千人の来館者（2月末時点）に伝えてきた。「時間を気にせず会話もできる歴史サロンの役割は果たせた。立ち上げから次にバトンタッチするまで見届けられて幸せ」と振り返る。
　萩焼に造詣が深い。その縁で01（平13）年から12回続いた年頭の「萩焼香合と茶陶展」は、県内の作家30人以上が出品するまでに成長した。「一番印象深い恒例行事。山口の誇る芸術を、あらためて市民に見直してもらえた」と喜ぶ。
　現在開催中の「雲谷派展」は、4月6日（土）と最終日の7日（日）に無料開放される。「ご支援いただいた市民の皆さまにぜひ来館いただきたい」
　館蔵品の書画、刀剣、長州つばなど約230点の大半は市歴史民俗資料館に寄贈される。

28（昭3）年9月、愛媛県松山市生まれの84歳。九州大卒業後、毎日新聞、テレビ山口を経て、96（平8）年5月から現職。今後は「山口の文化財を守る会」の会長職に専念する予定。