サンデー山口

約40年、運輸行政に携わってきたが、山口での勤務は初めて。「道を歩いていると誰もがあいさつを交わしてくれる。人の温かさを感じさせてくれる街」と印象を語る。
　昨春、多くの犠牲者を出した群馬県の高速ツアーバス事故を受け、8月から高速バスの運行に関する新制度がスタートする。「安全に乗客を輸送するのは大前提。事業者への周知を図っていく」と力を込める。また、少子高齢化に伴う「交通弱者」の移動手段をどう確保するかも大きな課題の一つ。山口市では今春、山口－小郡間の路線バスが日中の等間隔運転（パターンダイヤ化）を開始。「実際にどれだけの人が利用するかが今後の課題」と話す。
　趣味は集落巡り。着任後、萩往還を歩いた。「その土地に住む人の様子や歴史を知りたい。車だと気付かない看板などがあるとうれしくなる」

54（昭29）年8月、広島県三次市生まれの58歳。同県立賀茂北高卒。73（昭48）年、運輸省（現在の国土交通省）入省。前職は鳥取運輸支局長で、4月に山口運輸支局長に就任した。