サンデー山口

　「ワールド・カフェ」をご存じだろうか？ これは「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話をし、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発される」という考えに基づいた話し合いの手法。お菓子やコーヒーなどの飲み物が用意されたテーブルに5、6人単位で着席し、あるテーマについて20～25分程度気軽に話し合う。終わったら一部のメンバーが移動し、同一テーマについて再度話し合う。それを何度か繰り返すことで、あたかも参加者全員で話し合っているような効果が得られるのだという。
　この手法を利用しつつ、山口の「未来」や「夢」について話し合おうという催し「未来をかたる・未来をつくる～世代も立場も超えた本当の語り場」が、9月7日（土）午後1時半から4時半まで、県労働者福祉文化中央会館（緑町3）で開かれる。主催は（社）山口青年会議所（以下ＪＣ、山下鉄太郎理事長）。
　広大な市域を持つ山口市は、それぞれの地域で抱える課題も異なる。そのため市は「山口市協働のまちづくり条例」を、08（平20）年に制定。各地域交流センターを拠点に、多くの市民がまちづくりに参画することを目指しているが、実際には理想と現実とのギャップも生じている。そこで同ＪＣが「一人ひとりの市民が持つ意見やアイデアをつなぎ合わせることで、いろんな解決策や新しい発想、さらには各地域同士の交流にもつなげよう」と企画した。
　全体の進行は、ＮＰＯ法人津屋崎ブランチの山口覚代表（44）が務める。ワークショップの進行役・ファシリテーター技術の高い彼は、各地で幅広く活動中。
　「今の自分に何ができるのか、何をしないといけないのか、『市民がすること』『企業がすること』『行政がすること』などを参加者とともに考え、新しい『協働のまちづくり』へつなげていけたら」と同ＪＣ。参加は無料で、定員は先着120人。申し込みは、19日（月）以降30日（金）までの平日午前10時から午後4時までに同ＪＣ（TEL083－922－7646）へ。ウェブサイト（http://yamaguchi-jc.com）からも可能。