サンデー山口

先月、東京都で開催された全日本ライフル射撃競技選手権ビームピストル立射女子の部において、並み居る強豪を抑え初優勝。予選4位からの大逆転で、2位とは0・3ポイントの小差だった。「予選の結果に奮起した。うれしい」と喜ぶ。
　中学時代は映画部などの文化系で活躍。中高一貫教育の野田学園では、高校への進学時にいったん退部する規則があり、それが彼女の運命を変えた。「自分自身と向き合い、姿勢を極めていくところが好き」と射撃競技の魅力を話す。
　普段は、伊坂幸太郎の小説をこよなく好む女子高生。“文武両道”をマイペースで満喫する。ちなみにメガネは「だてだけど外さない」という。
　卒業後は、エアピストルでの実弾射撃に挑む予定。「最初は心配していた両親も、今は応援してくれます。大学に進学しても続けたい」

96（平8）年5月、山口市生まれの17歳。18日に開催された国体中国ブロック少年女子でも1位となり、本国体出場を決めた。特技は書道で3段の腕前。きょう21日には副知事を表敬訪問する。