サンデー山口

　7月下旬から解体工事が始まったぱるるプラザ山口（惣太夫町）の跡地に、高層マンションが建設されることが明らかになった。
　所有するエストラスト（下関市椋野町）によると、解体工事は11月末まで。マンションは来年2～3月に着工し、15（平27）年春の完成を目指す。約1千坪の敷地に14階建て、約90戸を建設するという。市内の同社物件は9棟目になる。
　同施設は、98（平10）年に日本郵政公社が地上5階、地下1階の規模で建設。会議や催事、研修などの会場として提供されていたが、赤字決算が続き06（平18）年10月に稼働期間8年半で廃止となった。公社は市に対して売却を打診したが、市側の希望条件と折り合わず交渉が決裂。同11月の一般競争入札の結果、原弘産（下関市幡生宮の下町）が5億6500万円で落札した。その後動きがなく閉鎖されていたが、今年5月にマンションデベロッパーのエストラストが所有権を取得していた。
　市中心市街地活性化基本計画エリアにあるマンションは、ＪＲ山口駅を中心に2棟建設された01（平13）年以降急増。現在イベント広場として利用されている中市の空き地にも建設が予定されている。
　なお、同施設の駐車場用地として利用されていた市土地開発公社保有の隣接地（約1千260坪）は、08（平20）年9月に一般競争入札で落札した丸久（防府市）への譲渡が頓挫。今年度末で解散する同公社は再度、土地売却の準備を進めている。