サンデー山口

　平川中3年の岡本拓巨選手（ＫＲＲ・ＡＣ所属）が今夏の水泳競技において、2大会で日本一になった。
　8月21～23日に開催された「第53回全国中学校水泳競技大会」で男子200メートル自由形と400メートル自由形で優勝（いずれも中国中学新記録・山口県中学新記録）。同26～30日開催の「第36回全国ＪＯＣジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会」では、15～16歳男子400メートル自由形で、大会記録を1秒13縮めて新記録を樹立し優勝した。さらに、13日（金）から東京で開催される国民体育大会夏季大会（競泳）に、県選手として100メートル自由形と400メートル自由形で出場する。国体での目標として、100メートルは「自己ベスト更新」、400メートルは「最低でも表彰台。目指すは優勝」と意気込む。
　幼稚園年少の時から本格的に水泳を始めた岡本選手。徐々に才能が開花し、小学3年からは全国ジュニアオリンピックに出場。「昨年にはタイムが伸び悩んだ時期もあり、つらかった」と話すが、全国中学校水泳競技大会での2冠を目標に掲げ「気持ちを切り替えて、一からやり直すつもりで練習に取り組んだ」。
　来年3月の中学卒業までに、400メートルもしくは1500メートルで日本中学校新記録の樹立を目指す。400メートルの現在の記録保持者は、12（平24）年のロンドンオリンピック、今年の世界水泳選手権でも注目された萩野公介選手だ。
　中学卒業後は県内の高校に進学する予定。同校の品川典之教頭は「卓越した技量と体力を持ち合わせている。この結果に甘んじることなく、夢を目指してほしい」と話す。岡本選手は、20（平32）年のオリンピック出場を目標として練習を重ねている。「世界で戦える選手を目指す」と抱負を語る。