サンデー山口

　9月に3階建ての新校舎が完成した大内中（原田孝浩校長）に、卒業生で「現代の名工」に選ばれた2人の技術者が作製した特急列車のエンブレム（レプリカ）が、同中同窓会（島田令子会長）から寄贈された。
　59（昭34）年度に同中を卒業した國村次郎さん（68）と藤井洋征さん（68）は、初代新幹線0系の先頭部分を作り出したことで知られる山下工業所（下松市）で、金属板をハンマーで何度もたたいて複雑な三次元曲線を作り出す「打ち出し板金」と呼ばれる技術を習得。08（平20）年に國村さん、10（平22）年に藤井さんが卓越した技術者に贈られる「現代の名工」に選ばれた。
　寄贈されたのは、東海道新幹線開業前に在来線で運転されていた特急「こだま」の先頭部分に取り付けられたもので、「Ｔ」の字をモチーフにしているという。
　多くの生徒に見てもらえるよう、新校舎1階の昇降口内に設置された。原田校長は「立派な先輩の存在を誇りに思い、自信をもってもらえれば」と話している。