サンデー山口

　秋の味覚、クリの新品種「ぽろたん」の収穫が、県農林総合技術センター落葉果樹試験ほ場（大内長野）で最盛期を迎えている。
　渋皮をむくときに苦労するクリだが、同品種は加熱するとポロッと簡単にむける画期的な特性を持つ。さらにほかの品種に比べ果実が大きく、甘みが強い特長もあるという。同センターでは、00（平12）年3月に導入した。07（平19）年に国が品種登録し、全国で試験栽培が進められている。
　市場に出回っている量はわずかで、本格参入はこれからだ。専門研究員の安永真さんは「クリのおいしさが手軽に体感できる品種。楽しみにお待ちください」と話している。