サンデー山口

　23日（土・祝）に執り行われる山口天神祭は、1618（元和4）年に毛利秀就が社殿を現在の古熊に移して以来、395年続く晩秋の風物詩。今年、5年後の節目である「400年祭」に向けて動き出した。資料は膨大で、収集や整理に奔走中だ。「歴史をひもとき、山口の子どもたちの守り神として忠実に伝えていく使命がある」と話す。
　10月5日に、評議員を務める伊勢神宮の外宮で「遷御の儀」に奉拝した。11月には、公開終了が近い外宮の旧社殿などを拝観。引き継がれる「常若」の精神を感じたという。「20年たっても変わらず、みずみずしいエネルギーを吸収してきた。地元に還元し活性化の源になれば」と笑う。
　3人の子どもは独立し、夫婦2人で出かける月に1、2度の旅行が楽しみ。大のカープファンでもある。「あとはうまい日本酒があればいい」

52（昭27）年12月生まれ。皇學館大学文学部を卒業後、厳島神社（広島県宮島町）で約6年間奉職し帰郷。趣味は雅楽で、指導者として山口祇園祭を盛り上げている。