サンデー山口

　拍子木を打ち鳴らして「火の用心、寝タバコ用心」―。きょうから28日（土）まで実施される、三の宮、金古曽地区の年末夜警が、今年で30年目を迎えた。
　「三の宮せいねん会」（澤野竜太郎会長）と上金古曽子供会（中川美和会長）が中心になって、同地域の年末の恒例行事として実施している。最大で子ども約30人と大人約20人の総勢50人が参加し、「防火」と書かれたそろいの法被を着て、地区内を1時間かけて巡回する。60年代前半を最後に途絶えていたが、84（昭59）年、三の宮せいねん会発足の際に「地域内の伝統継承を」と同子供会に呼びかけて復活した。
　今年の最終日28日には、市消防本部による激励式が開催。新品の拍子木が贈呈されるほか、夜警の一団には消防車も加わり、火の用心を呼びかける。三の宮せいねん会の澤野竜太郎会長は「地域の人や親御さんの協力で実施できている。可能な限り継続させていきたい」と意気込む。