サンデー山口

　デジタルフォトデータから漆喰に印刷したフレスコアート「ルネア」の展示ギャラリーが、大一写真工業（湯田温泉6、TEL083－923－3010）1階にお目見えした。東後畑の棚田、角島といった県内の名所に加え、国内外のさまざまな風景が並ぶ。入館無料。
　展示されているのは、漆喰に直接描く絵画技法「フレスコ画」の仕組みを応用して印刷された写真だ。同技法はミケランジェロの「最後の審判」、ラファエロの「アテネの学堂」などが有名で、中世ヨーロッパのルネサンス期に盛んに描かれた。同社では、天然漆喰を加工した特殊紙を用いて、この技法を写真印刷で実現させた。デジタルカメラだけでなく、スマートフォンなどで撮影されたデータも処理が可能で、旅先での風景写真、家族や友人との一コマなど、手軽に一味違った“アートな”写真が楽しめる。
　「ルネア」と名付けられた同社の「フレスコアート」には、湿式（微エンボス）と乾式（粗エンボス）の2種類があり、前者は奥行き感のある精細な写真的表現、後者は立体感のある絵画的表現が特長。ギャラリーにはＢ1の大判サイズもあり、質感を間近に見ることができる。
　「写真を“魅せるアート”にする新しい楽しみ方として百聞は一見。まずは、ギャラリーをぜひご鑑賞ください。また、劣化が少なく、数々の名画同様に長い歳月を超えて美しさが保てます。公共施設や医療施設、商業施設などの壁面アートにもご利用いただけます」と同社。