サンデー山口

　「平成大内御膳」を通じて市の観光振興を図る山口名物料理創出推進会議（大原敏之議長）は、3年間にわたる活動の集大成となる「完献」を完成させた。3月1日（土）～4月6日（日）の山口お宝展期間中、湯田温泉の6施設で味わうことができる。
　平成大内御膳とは、1500（明応9）年に大内義興が前将軍の足利義稙をもてなした料理を、現代に「再現」したもの。「完献」では、これまでの「義興コース（5千円、10品）」「義稙コース（2千円、8品）」に加え、豪華な「弘世コース（1万5千円、16品）」と、多くの料理を楽しめる「大内御膳弁当（3千円、15品）」が新たに追加される。
　「弘世コース」は、高級食材を使ったメニューが特長。蒸した伊勢エビの身をほぐし、殻に盛りつけた「えび舟盛」や蒸しアワビの「ちぢみあわび」、「かせ」と呼ばれる生ウニなどが味わえる。これらも含め、16品中5品が初登場だ。
　一方、「大内御膳弁当」は、これまで提供してきたメニューの中から、好評だった料理を詰め合わせたもの。弘世コースの品も数品含まれる。
　23日にあった防長苑での試食会で大原議長は、「期間限定での提供はいったん終了するが、来年度内には通年メニューとして提供したい。これを機会に、栄華を誇った大内文化の一端に触れてほしい」と話した。
　「完献」が提供される施設は次の通り。
　西の雅常盤▽西村屋▽割烹きむら▽防長苑「旬花」▽山水園▽山水園「臨水」。