サンデー山口

　財務省山口財務事務所は、昨年10月～12月期の県内経済情勢をまとめた。総括判断は、前回（7～9月期）の「緩やかに持ち直しつつある」から「持ち直しつつある」とされ、4～6月期以来2期ぶりの上方修正となった。個人消費や雇用情勢が改善したため。
　個人消費は「緩やかに持ち直しつつある」。百貨店では、宝飾品が堅調な動き。スーパーでも、食料品が好調なことなどから前年を上回る。また、家電量販店では高性能製品への買い替えにより、白物家電が好調。乗用車の新車登録・届け出台数は、軽乗用車や低燃費車が好調。
　一方、雇用情勢は「緩やかに持ち直している」。新規求人数は建設業や製造業で増加。有効求人倍率は、全国平均を上回る。
　今後の見通しについて同事務所は、「アベノミクス効果などで景気回復が期待できる。その一方で、欧米の景気動向、消費増税に伴う駆け込み需要とその反動に注視が必要」と話している。