サンデー山口

　山口井筒屋5階美術ギャラリーで、きょう16日から22日（火）まで「久留米絣 森山虎雄・哲浩親子展」が開催される。入場無料。
　国指定の重要無形文化財である久留米絣は、福岡・筑後地方で200年以上の歴史を持つ伝統工芸。正藍の濃淡と絣模様とで織りなす綿織物だ。肌に優しく手入れが楽で、虫も付きにくいという。　
　今回親子展を開く父の虎雄氏は、昨年まで昔ながらの技を担う「技術保持者会」の会長を務めていた。息子・哲浩氏との森山絣工房（福岡県広川町、TEL0943－32－0023）は、江戸時代の終わりに創業。久留米絣本来の「小柄」が特長で、徳島産の最高級すくも（藍の葉が原料の染料）が使われている。
　会場には、おなじみの反物やワンピース、バッグ、袋小物に加え、今年は男性用の帽子、ネクタイも登場。新作を含む約250点が展示販売される。昨年、文化庁（久留米市文化財保護課）から合格証を受けた「久留米絣反物」もお披露目予定。なお哲浩氏は、きょうと20日（日）に会場入りする。