サンデー山口

　「心の底から『この大学に入って良かった』と学生に思ってもらえるよう、講義などの教育内容を充実させ、卒業する時に成長を実感できる大学にしたい」と、学長就任の抱負を語る。
　同大は、文部科学省による「地（知）の拠点」など、三つの大学教育改革支援事業を軸に、地域貢献と世代間交流が図れるキャンパスづくりを進めている。「一定時間の講座を修了すると公的な証明書が発行される『桜の森アカデミー』のような市民、教員、学生が一緒になって学ぶ場を通じて地域の課題に取り組み、教育の質を高めていきたい」と意欲を見せる。
　医学博士で、内科医として生活習慣病の予防に関する研究を続けている。日課は、毎朝のラジオ体操。愛読書は「論語」。「『学びて時にこれを習う』という一節が好きで、卒業生のはなむけの言葉にも使っている」

56（昭31）年5月、広島県生まれの57歳。山口大医学部卒。97（平9）年、県立大家政学部栄養学科助教授に就任。看護栄養学部長、副学長などを歴任した。