2014年05月17日
法界寺住職の辻田さん 「語り唄」のブックレット発刊

法界寺(下竪小路71)住職の辻田昌次さんが、CD付絵本「鹿野苑語り唄 いのちの唄Ⅱ」(ザメディアジョン刊、1千円)を発刊した。鹿野苑とは、辻田さんが主宰する5人構成の音楽集団。収録された5曲とも辻田さんが作曲し、作詞も4曲を手がけた。イラストは、国内外で活躍するイラストレーターで、週刊文春の挿絵なども描いた瑞泉寺(京都市)住職の中川学さんが担当。県内主要書店および県庁1F刊行物センター、ポップスカワカミ山口店などで購入できる。
辻田さんは、45(昭20)年同寺の長男として生誕。東大大学院修士課程修了後に県庁に就職し、山口きらら博推進局長、地域振興部長などを歴任した。父の死去で県庁在庁時に同寺住職には就いていたが、04(平16)年の部長時に県庁を退職し、住職に専念。それと同時に、中断していた音楽活動も再開した。
あるころから、法話や講演会、各種イベント等で、「いのち」や「こころ」を主題とした自作のメッセージソングを「語り唄」と名付け、披露するようになった。「何十分のお話より、何分かの『語り唄』の方が、人の心により深く響くことがあるように思えたからです」と辻田さん。そして、より多くの人に「語り唄」を聞いてもらおうと思い、このブックレットを発刊した。
掲載曲は、①いのち “縁”②道しるべ③四門出遊④いのち“愛”⑤ベネチアン・グラス。①は、命の不思議さやすばらしさを、②は辻田さんの半生を、③は釈迦の出家したいきさつを歌い、④は知人から送られた短歌集の中で気になった歌3首に曲をつけた。
⑤は、病気で亡くした妻との思い出と、今も心の中で彼女としている会話を、次のように歌っている。「今夜は月がとってもきれいだね ふたりでワインを飲もうね 君が好きだった拓郎でも聴きながら ワインを飲もうね 昔君が買ってきた ベネチアンの紅いワイングラス きっと 月の光浴びて 真っ赤に染まるよ 君は実は お酒が飲めなくて いつも口をつけるだけだったよね 今夜は君の分まで 僕が飲むから」(一部)
一方で辻田さんは「肩のこらないお話と素敵な音楽」がキャッチフレーズの「法話と音楽のつどい」と名付けたイベントも、毎月第3土曜(原則)に同寺内の「鹿野苑ホール」で開催している。問い合わせは同氏(TEL090-4893-4225、shiyouji@c-able.ne.jp)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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