サンデー山口

　総合ビルメンテナンス業・三宅商事（葭谷光哉社長、旭通り2）の顧問で、周南市の教育長も務めた坂本昌穂さんの同社ウェブサイトでの連載「さかもと手帳」が、このたび総集編として発刊された。
　掲載内容は、春、夏の甲子園連続出場を果たした南陽工高野球部監督時代の裏話、元広島カープ投手で、教え子の〝炎のストッパー〟故津田恒実さんとの出会いと別れ、進学校・光高野球部監督として夏の甲子園2年連続出場を勝ち取るまでの苦労話など、教員生活での思い出がメーン。さらに、ものまねタレント・松村邦洋さんとの交流や、愛犬コロンとの楽しい毎日、「失敗談を書いてこそ共感できる」という知人からのアドバイスで生まれた自宅でのぼや騒ぎなど、身近でほのぼのとした話題も各所にちりばめられている。
　そして49編目に「妻へ」と題し、自分の父親への献身的な介護を続けた最愛の伴侶へ、照れながらもあふれ出す感謝の気持ちをストレートに綴っている。最後の1行は「長い間、ありがとう。これから何年一緒にいられるかわかりませんが、仲良くしましょう」。
　執筆のきっかけは、同社着任早々の11（平23）年12月、葭谷社長と阿壽賀康敏副社長から「どんな内容でもいいので、会社のウェブサイトに随想を書いてほしい」と依頼されたこと。2週間に1本のペースで書いていき、昨年12月に連載50回目の節目を迎えたのを機に、総集編の発刊準備がスタートした。
　坂本さんは45（昭20）年、徳地町（現山口市徳地）岸見生まれ。長年にわたり県立高の国語科教員を務め、05（平17）年の南陽工高校長を最後に定年退職。その後、徳地中央公民館長や周南市教育長などの要職を歴任し、11（平23）年10月に三宅商事の顧問に就任した。同社の社員教育にかかわるだけでなく、他の企業や学校等での講演も年間20～30回こなす。テーマは「組織づくり」「子育て」など。
　1千部限定の製本。同社で領布されており、希望者は手に入れることができる（印刷実費900円が必要）。申し込み・問い合わせは、同社（TEL083－922－4100）へ。