サンデー山口

　1960年代初頭、ナチス戦犯の裁判レポートを発表し、世界中から厳しい非難を浴びた哲学者ハンナ・アーレントの不屈の戦いを描いた映画「ハンナ・アーレント」が30日（土）、西京シネクラブ（TEL083－928－2688）8月例会で、県内初上映される。
　アーレントは第二次世界大戦中にナチスの収容所を脱出し、米国に亡命した経験を持つドイツ系ユダヤ人。イスラエルであったナチス戦犯の歴史的裁判に立ち会い、レポートを発表。その衝撃的な内容に世論が揺れる―。彼女の波乱に満ちた人生を実話に基づき映画化。本当に伝えたかった「真実」が明かされる。
　会場は大手町の県教育会館で、時間は午前10時半、午後2時、7時の3回。前売り券（電話予約可）は1500円（当日は300円増）で、同館やＹＣＡＭなどで購入できる。