サンデー山口

　湯田温泉まちづくり協議会（宮川力会長）は、湯の香通りにある公衆トイレについて撤去する方針を固め、市に要望書を提出した。
　湯の香通りは、県道204号と錦川通りとを結ぶ、ホテル松政と松田屋ホテルに挟まれた「コミュニティー道路」。“観光湯田温泉”のイメージアップを図るため86（昭61）年に、遊歩道、温泉モニュメント、観光案内板、公衆トイレを同時に整備。そして、その15年後の01（平13）年には、湯田温泉街で初となる足湯も設置された。
　しかしながら、足湯入浴中に錦川通り方面を見ると、目隠しはされているものの、すぐそばにトイレがあることがわかる状態。さらに、風向きによっては周辺に、においが漂うこともあった。逆にトイレも、足湯の利用者がいたら使いづらく、お互いに「悪影響」を与えあっていた。
　そこで同会は、6月にあった総会で意見を集約。付近には湯田温泉観光案内所があり、本年度中には中原中也記念館向かいに湯田温泉観光回遊拠点施設もオープンすることから、同通りのトイレが撤去されても問題はないと判断した。
　宮川会長は「薄暗い湯の香通りが、トイレの撤去をきっかけに明るくなってほしい。景観改善によって、多くの人が集まれば」と期待を寄せている。