サンデー山口

　多くの車が行き交う交差点は、交通事故が起こりやすい個所の一つとなっている。交差点内での衝突や追突といった事故を未然に防止するため、路面をカラー舗装する取り組みが、全国的に進められている。
　山口市内でもこのほど、国道9号の神田町交差点から吉敷西交差点までの約1700メートルの間にある交差点に、カラー舗装が施された。国土交通省山口河川国道事務所（TEL0835－22－1785）によると、県内では防府、宇部市などで国が管理する国道に実施事例はあるが、山口市内では初めてという。
　該当する区間にある神田町、泉町、吉敷など7カ所交差点の手前に、赤い色の付いたアスファルトが敷かれている。この舗装には、交差点があることを運転者に知らせる注意喚起や視認性を向上させる効果がある。また、滑り止めとしての役割もあり、雨天時などの追突を防止することも期待されている。工事費は約8000万円。
　同事務所は、交通事故対策の一環として国道交差点のカラー舗装化を進めている。市内のほかの交差点についても、事故の発生件数を分析したり、県警、地域住民の意見を聞いたりしながら拡大していく方針だ。
　同事務所は「カラー舗装の実施で事故件数が減り、交通安全につながれば」と話している。