サンデー山口

　人生の約3分の1もの時間を占める睡眠。心身の健康や記憶の定着、免疫機能の強化などに必要不可欠な生理現象だが、心理的ストレスや身体疾患などによって容易にリズムは乱れ、睡眠障害が起こってしまう。その一種、仕事や食事、会話中など、日中の眠るべきではない場面で居眠りをしてしまう過眠症は、脳血管障害、脳腫瘍、脱髄疾患、パーキンソン病などが原因とされている。
　そんな過眠症についてのシンポジウム「過眠症の病態生理～動物モデルから臨床への応用」が、13日（木）に山口大大学会館で開かれる。テレビや雑誌で紹介され、全国的にも話題になっている同大時間学研究所（TEL083－933－5848）の主催で、時間は午前10時半から正午まで。入場無料で事前申し込みは不要。
　講師は、米・スタンフォード大医学部精神科教授の西野精治氏。同大睡眠・サーカディアンリズム研究所所長も務め、マットレスパッド「エアウィーヴ」の研究開発にも携わっている。当日は、診断方法や治療法などについて分かりやすく話す。
　同研究所は「誰でも身近に思える内容。一人でも多くの人に、時間学に興味を持ってもらうきっかけになれば」と、聴講を呼び掛けている。