サンデー山口

　財務省山口財務事務所（TEL083－922－2190）は、7～10月上旬の県内経済情勢を発表した。総括判断は「一部に弱さがみられるものの、持ち直しつつある」として、3期連続で判断を据え置いた。
　その理由は、個人消費が緩やかに持ち直しつつあり、企業収益も増益となる見通しで、雇用情勢も持ち直している。一方で、生産活動は持ち直しの動きに足踏みがみられることなどが挙げられている。
　個人消費のうち、百貨店は天候不順で夏物衣料が低調だったため、前年を下回った。スーパーは、紙製品や洗剤などで駆け込み需要の反動の影響が薄らいでいるほか、生鮮食品が堅調で前年を上回った。家電販売では、エアコンなどが低調。乗用車の新車登録・届出台数は、駆け込み需要の反動で、前年を下回った。
　調査対象企業からは「駆け込み需要の反動は、8月初旬に例年並みまで回復」（ホームセンター）、「海外旅行はアジア方面が落ち込んだものの、欧州・ハワイ方面が好調で、旅行単価が上昇している」（旅行代理店）などの声が聞かれた。