2015年01月01日
新春あいさつ 「活力みなぎる山口県」の実現に向けて 明るい発展と躍進の年に 山口県知事 村岡嗣政
新年を迎えて
明けましておめでとうございます。
すがすがしい新春を迎え、謹んで新年のお喜びを申し上げますとともに、県民の皆様にとりまして、今年がより良い年となりますことを心からお祈りいたします。
今年は、1月から放送される大河ドラマ「花燃ゆ」や、5月のミラノ国際博覧会への出展、7月から8月にかけて162の国と地域から約3万人のスカウトが集う「第23回世界スカウトジャンボリー」、10月には、60歳以上の方々によるスポーツと文化の祭典「ねんりんピックおいでませ!山口2015」などの大きな舞台が続きます。こうした機会を、本県のすばらしさを国内外に情報発信する絶好のチャンスとし、ふるさと山口県の将来の発展につながる明るい年にしていきたいと考えています。
産業・地域・人材の活力向上を推進
山口県は今、人口減少や少子高齢化など大変困難な課題に直面しています。この難局を乗り越え、将来にわたり元気な山口県を創るためには、本県の豊かな自然や歴史・文化、特色ある産業など優れた特性を最大限に生かしながら、市町、県民の力を結集し総力をあげて県づくりに取り組むことが必要です。
知事就任以降、多くの皆様の声を直接お聞きし、貴重なご意見を踏まえ、現在、新たな県づくりの政策や施策を示す県政運営の指針となる「元気創出やまぐち!未来開拓チャレンジプラン」の策定を進めています。このチャレンジプランの下で、誰もがはつらつと暮らせる「活力みなぎる山口県」の実現を目指したいと考えています。
まず、本県の新たな活力を生み出していくためには、強い「産業」を創り、魅力ある雇用の場を広げていくことが重要です。全国的にも優れた本県の瀬戸内沿岸部の産業集積を生かし、第一次産業から第三次産業まで総合的な取り組みを進めていくことが必要です。このため、港湾、道路など産業基盤の整備を着実に推進し、戦略的な企業誘致や次世代産業の育成、日本一を目指す農林水産業の担い手支援の充実、首都圏等への県産品の売り込みの強化を進めます。それとともに、平成30年の明治維新150年に向けた「やまぐち幕末ISHIN祭」の展開、ミラノの国際博覧会の日本館への「世界に届けます 山口の食・文化・匠の技」をテーマとした出展など、山口県の魅力を国内外に広く発信します。
また、誰もが心豊かに生活でき、自己実現のできる環境を築くためには、互いの絆づくりを通じて「地域」の活力を高めることが重要です。道路網等、交通ネットワークの整備、中山間地域の集落の維持・活性化、自立できる生活圏の実現やそれを支えるビジネスづくり、市町と連携したUJIターン対策の一層の強化などに取り組みます。
さらに、本県の元気を創造し未来を切り拓いていくのは「人」の力です。結婚から出産、子育てまで切れ目のない支援を実現するとともに、企業、団体はもとより社会全体で子育てを支える取り組みも積極的に進めます。あわせて、社会総がかりによる「地域教育力日本一」の取り組みの充実など、次代を担う子どもたちの育成を推進するほか、女性が輝く地域社会の実現に向けた企業の取り組み支援、夢を叶える創業支援、さらには、ねんりんピックを契機とした高齢者の社会参加の促進など、誰もが社会参加できる社会の実現に取り組んでまいります。
私は、こうした産業の活力、地域の活力、人材の活力を高め、好循環を生み出すことにより、県勢の躍進につなげていきたいと考えています。
住みよい環境づくりと防災・減災対策の推進
新たな県づくりの推進に当たっては、日々の暮らしの「安心・安全」を守ることが基本です。近年多発する自然災害や、多様化・高度化する医療や福祉、介護への対応など、県民の皆様が安心して暮らせる環境づくりに取り組んでいきます。
特に、昨年8月の県東部の大雨災害の得がたい教訓を踏まえ、危険度の高い土砂災害特別警戒区域については、基礎調査を平成27年度中にすべて終了し、県民の皆様のご理解を得ながら予定を最大限前倒しして、平成28年度中には区域指定を完了したいと考えています。また、近年多発傾向にある大規模自然災害や南海トラフ巨大地震に対応した防災・減災対策も着実に進めてまいります。
今年の決意
▲画・古川綾子
今年の干支は「乙未」です。「乙」にはいかなる抵抗があっても、紆余曲折を経てもそれを進めていかなければならない、また、「未」には、光を遮る枝を払いのけ明るくしなければならないという意味があります。人口減少問題など、目の前に立ちはだかる困難な課題にも積極果敢に挑戦し、「活力みなぎる山口県」の実現に向け、大きく飛躍する年にしたいと考えています。御支援と御協力をよろしくお願いします。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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