サンデー山口

　昨年1年間に、山口市内で火災により死亡した人の数は7人で、前年（3人）に比べ倍増したことが、市消防本部（予防課、TEL083－932－2605）のまとめで明らかになった。特に、昨年11～12月にかけては3人が死亡。寒さが本格化して火を使う機会が増える時期に入っており、同本部は火の取り扱いに注意するよう呼び掛けている。
　14（平26）年に市内で発生した火災は49件。前年の13（平25）年（80件）に比べて、ほぼ半減しているのに対し、死者は倍増した。14年に火災で亡くなった7人は、いずれも60～80代の高齢者。うち6人は建物火災により被害に遭った。また、11（平23）年6月からすべての住宅に設置が義務付けられた住宅用火災警報器については、いずれの現場でも設置が確認されていない。
　同本部は「住宅火災による死者を減少させるためには、住宅用火災警報器の設置が欠かせない」としており、設置の促進を図るほか、既に設置されている住宅についても、いざという時に作動するよう定期的に点検をするよう求めている。