2015年02月20日
2月20日はアレルギーの日 身近な専門医に相談を

▲スギ花粉量は昨年同程度かやや少なめか
人間の体には、体内に入り込んだ異物から身を守るために、抗体を作ってさらなる侵入に対抗しようとする防御機能(免疫反応)が備わっている。通常、抗体は保護的に作用するが、ときに体にとって不利に作用し障害を引き起こす場合がある、これがアレルギーだ。アレルギーが原因による疾患(アレルギー反応)は、目、鼻、皮膚、呼吸器など、体のさまざまな場所で発症し、複数を併せ持つ人も増えている。きょう20日は日本アレルギー協会が定める「アレルギーの日」。代表的なアレルギー疾患を紹介する。
花粉症
日本人の4人に1人が患っているといわれている。スギやヒノキ、ブタクサ、ヨモギなど約60種類以上もの植物の花粉が原因となり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血などを伴うことが多い。県医師会は、今年の県内のスギ花粉飛散量は、ここ10年間の平年値を下回り、昨年と同程度かやや少なめと予測しているが、飛散量自体は決して少なくないとして、注意を呼びかけている。
ぜんそく
気管支に炎症が起きることで、空気の通り道が狭くなって呼吸が困難になる。発症原因は数多くあるが、室内のダニやカビ、ペットの毛などによるアレルギー反応が主な原因とされる。ほかにも風邪などによる呼吸器感染症、たばこの煙、ストレス、気象の変化など、さまざまな刺激がぜんそく発作の引き金になる。さらに近年は、中国で大気汚染を深刻化させている微小粒子状物質「PM2.5」も危険因子として問題視されている。
アトピー性皮膚炎
皮膚にかゆみのある湿しんや炎症、肌の乾燥などが慢性的に現れる状態。顔や首、ひじやひざ裏に発生しやすいとされる。乳児期に始まり、一度治まっても再発するケースもあるという。原因はハウスダストやダニ、花粉といった環境的要因と、遺伝による体質的な要因とがある。
アレルギー性結膜炎
目は、アレルギー症状が現れやすい場所とされ、特に結膜は外気とじかに接しており、抗原が入りやすい。目そのものや、まぶたとその周辺がかゆくなり、ごろごろとした異物感がある場合、黒目に傷が付くこともある。重症化すると痛みを感じたり、視力が低下したりするケースもある。
食物アレルギー
卵、牛乳、小麦など、特定の食物が原因でアレルギー反応を起こすことがある。症状は、じんましんやかゆみなどの皮膚疾患をはじめ、せきや呼吸困難、おう吐など多岐にわたる。重症の場合、アナフィラキシーショックを起こし、死に至るケースもある。

Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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