サンデー山口

　ものづくりに優れた技能を持ち、次世代の育成に意欲がある技能者を県が認定する本年度「山口マイスター」に、石材施工の職種で認定。01（平13）年度に同制度が始まって以来、約30職種・109人の認定者がいるが、同職種では2人目、市内では初の認定だ。
　一級石材施工技能士（石積み、石張り）の高度な技術を持つと共に、赤い石を埋め込むといったデザイン性の高いモニュメントを仁保小・中などに制作。職業訓練や講習会での技術指導実績も評価された。「お客さんに喜んでほしいという気持ちを大切に、約30年間仕事に打ち込んできた。周りの人に支えられての認定」と語る。
　後進の育成に尽力しながらも「この仕事の存在自体を知らない若者が多い。自分の仕事が何十年も形に残るのが石材施工の魅力。ぜひ挑戦してほしい」と期待を寄せる。

58（昭33）年3月、小鯖生まれ。多々良学園高（現高川学園高）を経て、駒澤大へ。卒業後、野村石材店に就職。職業訓練指導員（石材）の資格も持つ。小鯖商工振興会会長も務めている。