サンデー山口

　日韓学生交流事業を長年行ってきた「慶南青年カレッジ」が、アジアの国際交流に貢献したとして西日本国際財団アジア貢献賞を6日受賞した。「客観的に評価され、取り組みが間違いでなかったと実感した。委員長として今後の活動の励みとなる」と笑顔を見せる。
　23年前、県内初の韓国国際交流員と出会ったことがきっかけで、相互交流をスタート。その後、企画や運営を学生に任せる方針に切り替え、自主性や経験を積ませて、真の交流につなげてきた。その学生たちが集う場所として、築100年の古民家を再生した元住居も開放。彼らが残していった各地の民芸品なども棚に多数並び、「突然ホームステイにくる学生もいる」と喜ぶ。
　「今後は800人を超えた卒業生のネットワークを生かし、さらに文化交流を促進する体制をつくりたい」と意欲的。

63（昭38）年3月13日、下関市生まれの52歳。86（昭61）年に内閣府主催「青年の船」への参加がきっかけで、国際交流活動を始め、「東南アジア青年の船」副団長をその後務める。現在は「日本青年国際交流機構」参与として、人材育成に取り組む。