サンデー山口

　ヨーロッパ屈指の音楽都市として知られるチェコから、名門「プラハ放送交響楽団」が来山。13（平25）年の日本ツアーは13公演がほぼ完売する人気ぶりで、満を持しての山口公演となる。山口市誕生10周年記念事業。
　同楽団は、「チェコ・フィル」「プラハ交響楽団」とともに、同国の三大オーケストラに数えられている。創設は1926年で、指揮はオンドレイ・レナルト。本公演では、ピアノ演奏に上原彩子を迎える。上原は、02（平14）年6月、第12回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門において、日本人として初めて、かつ女性として世界初の優勝を果たし、各方面で話題を呼んだ。以後、著名なオーケストラとの共演を重ねている。
　演奏されるのは、①連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」（スメタナ）②ピアノ協奏曲 第2番（ラフマニノフ）③交響曲第8番 ト長調「作品88」（ドヴォルザーク）。プラハで日常的にモルダウ川と接している彼らによる①は一聴の価値あり。②は各種映画や「のだめカンタービレ」、フィギュアスケートで浅田真央らが使用した有名な楽曲だ。また③では、彼らの郷土・チェコの偉大な作曲家の魅力が、最大限に引き出される。
　6月20日（土）午後6時半開演で、会場は市民会館（中央2）。チケット（全席指定）は、Ｓ席7千円、Ａ席6千円で、25歳以下はそれぞれ半額。同館、ＹＣＡＭ、山口井筒屋、三好屋レコード店などで購入できる。託児サービス（500円）は、同13日（土）までに同館（TEL083－923－1000）へ申し込むこと。